大技林のミス

1999/06/24

今日こそは本当の意味で管理日記。

徳間書店刊『超絶大技林』を、参照文献との相違点の確認のために開いたとき、ABCさんに「大技林にツッコミを入れられる人間は珍しい」と言われたのを思い出した。

去年の10月頃に、出たばかりの大技林『超絶大技林'98年秋版』を見ていたところ、352ページと353ページの間に存在するべきデータが抜けているのを発見。すぐに徳間書店に問い合わせたところ、詳細を調べてから連絡するとのことだったが、今だになんの連絡もなし。

ということを話したのがきっかけなのだが、そもそも大技林を一通り見たことのある人間というのは殆どいないであろう。

大技林をカタログ以外の用途に使っている人もあまり多くないらしい。たしかに、PS等の現行ゲーム機のウラワザ(徳間書店ではウル技との表記)は、他社から出ているウラワザ本でも事足りる。昔のゲーム機のウラワザを必要とする人間が、そう多くいるとは思えない。

最大の問題は分厚くて大きいことだ。カタログとして存在する分には問題ないが、ウラワザを知りたい時に、殆どの場合必要な箇所が1ページにも満たないのである。

索引も問題で、使えそうもない『ゲームジャンル別』や『技の種類別』の索引を使った人はどの位いるのか謎である。なにしろ『ゲームジャンル』というものは出版社によって定義が違うし、『技の種類』にいたってはどんなウラワザが隠されているかは当事者であるプログラマーでないと知る術がない。唯一使えそうな『メーカー別』も、そのメーカーが出したソフトのタイトルをあいうえお順にしてあるだけなので、手持ちのソフトの読み仮名が解らないときには使えるが、資料やリストとしては使いにくいことこの上ない。メーカー別での発売日順も欲しいところ。

細かいところでは、

FCソフトの『亀の恩返し』の発売日(本来は88.8.26だが、89.8.26と記載)が最新版『超絶大技林歴史的8機種最終保存版』でも直っていない。(裏付け資料、アスキー刊『’89全ソフトカタログ』、ファンハウス販売『HUDSON GAME MUSIC BEST』のブックレット『ハドソン全ソフト一覧』ほか)

SFCソフトの『夢迷宮きぐるみ大冒険』はドリームメイズで『と』だったのが、98年秋版よりユメメイキュウの『ゆ』に変更。わりとアバウトなのか?

N64の『超スノボキッズ』のジャンルが「スキー・スノーボード」ではなく「サッカー」になっている。あきらかにミス。

等が解りやすいだろうか。

教訓、「バイブル的存在となっている大技林も鵜呑みにしてはいけない」ということですかネ。ま、並ぶものがいないので、データの管理修正を怠っているのではないでしょうか。事実、FC以降のほぼ全機種を総合的に扱っている文献は類を見ないですからね。

情報要塞の管理で多くの資料を参照しているといろいろな相違点や誤植が見えてきます。

正確な情報、リスト制作は情報要塞におまかせあれ(宣伝)。