ゲームとのすれ違い

ジャンプ(集英社)のゲームと、ロボットモノのゲームを、データベースから抽出してエクスポートしたファイルがでてきた。5年以上前に某出版社の人に頼まれたもので、本になったかどうかは不明。原稿料も無し。
このリスト、結構時間かけて作ったものの、渡した後にまったく反応がなかったのが印象的だった。タイトル数や、原稿を書くにあたってゲームタイトルの調査だけしたかったのかもなあ。
詳細なカテゴリーを言われずにジャンプのゲームとだけの情報だったので、コブラ天地を喰らうマジンガーZを入れたのがまずかったのか?編集者の考えていたリストは、ジョジョとかドラゴンボールとか幽遊白書だけのものだったのかも。
Vジャンプヤングジャンプ関係もしらみつぶしに調査して注釈つきで入れておいたんだけどその努力は無駄だったようで・・・。
ロボットモノも詳細がないので、ドラえもんやアイアンマン、エヴァンゲリオンターミネーター2とかも一通りいれたんだよな。ゲームオリジナルのとは別に分けて。
どっちも軽く300を越えた件数だったので掲載枠の問題もあったかもしれないけど、返答すらなかったので、企画倒れなのかも謎のまま。
ゲームに関しては、当時からリアルタイムでプレイしてきて、いまだに生き残っている人以外が古い情報を持たない文化だという印象を持つ。
調べきれない、把握しきれないほどのゲームが出てきた中で、過去を顧みずに現状から未来のゲームの情報を発信し続ける業界。
雑誌等のメディアからはゲームが発売されたあとの情報発信はほとんど無し。いかに初動販売本数だけが重要なのかが見て取れる。ユーザー側にもゆっくり攻略を楽しもうというムーブメントが見られず、発売された=終わったコンテンツという感じを受ける。
最新のゲームを遊ぶという一線を退いて、昔のゲームをゆっくり遊んでみる。すると恐ろしくコストパフォーマンスに優れた趣味であることが発覚した。
2000年を過ぎたあたりから、5年前の流行ゲームソフトは100~500円で買えるようになっていた。
FCやSFCの時代のロムカートリッジと違い、いくらでも安価に大量生産できたプレスもののCDだからなんだろうが、飽和してからもひたすらに市場に投入してきた結果が今のダンピングセールでありデフレではないかと思う。
確保できるプレイ時間よりも、気になったゲームを買って、それをクリアするのにかかる時間のほうが長い。遊びきらないうちに次のゲームが出る。
それはそれでよいことなのだが、個人的にはゲームの本質的な部分には成長がほとんど感じられないのも確か。これは日本のゲームに限ったことなのかもしれない。
部分的に新しいことをやっていたりするのだが、続編が作られた際にはその新しい点はもう見えなくなっている。
昔はアイディアの塊だったゲームが、いまでは寄集めて表現方法を変えただけのものとなっている。
0から1を作れる天才が消え、1を2にする人が大半を占め、さらに続編を作るときは2を3にするのではなく、また1から2を作っているように感じる。
その点、海外のゲーム制作では後退をしないように頑張っているらしい。
私自身は昔のゲームでもじっくりと楽しめてしまうので、良いリメイクや、新しい発想のほうが好きだったりする。
たまにゲーム雑誌やゲームの報道を見ると、自分とゲーム業界が乖離していて、いろいろと残念な気分になる。
たしかに、普通にネットを見て、テレビを見て、雑誌を見ていると、新作ゲームの情報しか入ってこない。
友人たちと共通の話題をするのであれば、今現在流行っている、プレイされているゲームの話になるのが普通なのだろう。
それが楽しいゲームかどうかは大して重要ではないのかもしれない。
でも、数多くのゲームが次々と出ている現状で、共通の話題となりえるほど同じゲームを遊べているのだろうか。
どうにもネガティブな発想になってしまう傾向があるので、ゲームを楽しんでいることを前面に出したほうがいいな。
私の場合は友人が変なのか、変な自分がそういう類友を集めてしまうのか、古いゲームで話すことが多い。
かなり多くのゲームを遊んできた気がするし、安いもんだからと買いまくって、当然、数多くの地雷を踏んだ(爆)
・・・流石に地雷だからって(爆)はねえよな・・・。
変なゲームを見つけると友人に貸してプレイさせたりということが結構あった。というか今でもやっている。
これもゲームソフトが安いから出来る遊び方なんだろうなと思う。
新作ゲームをプレイしまくっている人を見ると、クリアしたら即売っている感じだった。
プレイしたときの記憶で友人と会話しているんだろう。
確かに、すぐ売って次のゲームを買うならばそれなりに多くのゲームを楽しめる。
それもひとつのプレイスタイルなんだろう。
基本的にゲームはヘタなんで真似はできそうにない…。
うまい人は素直に尊敬するし、純粋に楽しんでいる人を見るとほほえましい。
やりこみは好きだが、早解き(即売り)はあまり好きではなかったりする。
当然売り逃げするべき××ゲームはあるんだけどな!
海外ゲームを見ると、ハードの進化は必然だったと思える。しかし、日本のゲームを見ていると、わざわざゲームシステムやハードを変えないでストーリーを変えただけの続編作ってゆっくりと売り続ければいいんじゃないかと思う。
ゲーム制作が大規模なものとなって、多くの人数が参加する場合。個性のある鋭いセンスはその他大多数によって丸く削られてしまう傾向にある。
少人数で作ったような癖のあるゲームが好きだったりする。これは国内国外問わない感じ。